Pythonのvenvを使って仮想環境で開発を行うと、複数のプログラムを同時に開発を行う場合でも、それぞれに必要なモジュールをインストールした環境で開発を行うことができるようになります。
また、モジュールのバージョン違いなどを検証する環境も簡単に作成することができます。
Pythonのvenvの使い方
Pythonのvenvは簡単に仮想環境でPythonの実行環境を作成することができます。
これにより、それぞれのプログラムに適したモジュールのみをインストールして開発したり、使用するモジュールのバージョン違いの環境などを簡単に作ることができます。
venvで仮想環境を作成する
venvで仮想環境を作るにはWindowsではコマンドプロンプトを起動し、仮想環境を作成するディレクトリに移動して以下のコマンドを発行します。
python -m venv [プロジェクト名]
ここではプロジェクト名を「projectA」に設定しました。
python -m venv projectA
コマンドを入力してしばらくして、コマンドプロンプトの制御が戻ってきたら、仮想環境の作成は完了です。
仮想環境を起動する
仮想環境を起動するにはコマンドラインで「projectA\Scripts\activate.bat」と入力します。
projectA\Scripts\activate.bat
起動に成功するとコマンドプロンプトが以下のような表示になります。
(projectA) C:\python_test\pyenv>
今回の実験では「C:\python_test\pyenv」に仮想環境を作成しています。
pythonを起動
あとは通常のPythonのプログラミングと同じでpythonを起動します。
(projectA) C:\python_test\pyenv>python Python 3.7.6 (tags/v3.7.6:43364a7ae0, Dec 19 2019, 00:42:30) [MSC v.1916 64 bit (AMD64)] on win32 Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>> print( "hello venv" ) hello venv >>> quit() (projectA) C:\python_test\pyenv>
pipも使えるのでモジュールのインストールなど自由に行えます。
仮想環境の終了
仮想環境を終了するにはコマンドラインに「projectA\Scripts\deactivate.bat」と入力します。
(projectA) C:\python_test\pyenv>projectA\Scripts\deactivate.bat
これでPythonのvenvの仮想環境が終了します。