要求定義の段階でお客様の要望が膨らんだり曖昧になるのはよくあることでそんな時に役立つのがMosCow分析です。
要求定義の整理に役立てるMosCow分析
お客様のはできるだけ低予算で多くの機能を盛り込みたい。
開発側はコストに見合った形でできるだけ要望に応えたい。そんな気持ちで要求定義を詰めていくのですがどうしても折り合いがつかなくなっていくことがあります。
そんな時に「本当にその機能は必要なのか?」といった観点から物事を見るのにMosCow分析は役立ちます。
以下でそれぞれの意味を見ていきます。
M:Must
この要件が実現されなければ、システムやサービスの導入目的が果たせないもの。
S:Should
その要件が実現されなくても、システムやサービスの導入目的が果たせるが、メリットが大きく損なわれるもの。
C:Could
その要件が実現されなくても、システムやサービスの導入目的が果たせるしメリットもあるけれども、実現すれば更に大きなメリットを享受できるもの。
W:Would
現時点で議論する必要がないまたは将来的に持ちたいもの。実現の要否判断をしたところで、導入目的にもメリットにも寄与しないもの。
すべての要求を上記4つに分類して表にすると、「絶対に必要なもの」「無くても困らないもの」がわかり、コスト内で実現できる機能などを明確にすることができます。
また、要件を分類することにより、お客様にも最終的なシステムの形も見え、運用時のイメージも湧きやすくなります。