SQLの基本-INSERT,UPDATE,SELECT,DELETE-

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アプリケーションでSQLを扱うのにはいろいろな構文が必要なのですが、その中でも最も重要な構文が「INSERT,UPDATE,SELECT,DELETE」の4つです。

この「INSERT,UPDATE,SELECT,DELETE」の4つはほとんど全てのコンピュータソフトウェアが持つ永続性の4つの基本機能に対応しています。

この基本機能をCRUD(クラッド)と呼びます。

SQLを扱う上でこの4つを理解していないとまったく使い物にならないのできちんと学習しましょう。

CRUD(クラッド)とは

まず、CRUD(クラッド)とは何かですが、Wikipediaによると

CRUD(クラッド)とは、ほとんど全てのコンピュータソフトウェアが持つ永続性の4つの基本機能のイニシャルを並べた用語。
その4つとは、Create(生成)、Read(読み取り)、Update(更新)、Delete(削除)である。ユーザインタフェースが備えるべき機能(情報の参照/検索/更新)を指す用語としても使われる。

ものです。

SQLとは

CRUD SQL>
Create【生成】 INSERT
Read【読み取り】 SELECT
Update【更新】 UPDATE
Delete【削除】 DELETE

と対応しています。

それでは順にSQLを見ていきましょう。

INSERT構文(Create【生成】)の使い方

まずは、Create【生成】にあたるINSERT文です。

INSERT文の基本構文は以下の通りです。

INSERT INTO テーブル名 (項目名1,項目名2,項目名3, ・・・) VALUES (値1,値2,値3,・・・)

テーブル名の後ろにある「( )」で括られた項目名は、テーブルの全項目をVALUES以下で指定してデータをINSERTする場合は省略することができます。

省略する場合は値は必ずテーブルの項目の並びの順に指定する必要があります。

複数行のデータを同時に挿入する場合は以下の記事を参考にしてください。

SQLServer(T-SQL)で1行のINSERT文で複数のデータを挿入する方法
SQLServer(T-SQL)で1行のINSERT文で複数件挿入するには「VALUES以降をカンマで区切って」渡せば挿入できます。ただし挿入できるのは最大1000行までです。それ以上の場合はINSERT文を分けて実行する必要があります。
INSERT文で挿入先のデータ(同一キー)のデータが存在した場合は実行結果がエラーになります。

SELECT構文(Read【読み取り】)の使い方

次にRead【読み取り】にあたるSELECT文です。

SQL文のSELECTはデータベースの表(Table)から指定したデータを選択する時に利用します。

SELECT文の基本構文は以下の通りです。

SELECT 項目名1,項目名2,項目名3,・・・ FROM テーブル名

取得する項目名はすべての項目を取得する場合は「*」と記述することができます。

SELECT文で取得先のデータが存在しない場合でもSQLの実行結果はエラーにならず、正常終了します。
(処理件数が0件になります。)

UPDATE構文(Update【更新】)の使い方

次にUpdate【更新】にあたるUPDATE文です。

SQL文のUpdateはデータベースの表(Table)に対して既存レコードを更新します。

UPDATE文の基本構文は以下の通りです。

UPDATE テーブル名 SET 項目名1=値1,項目名2=値2,項目名3=値3,・・・

SETキーワードの後ろに、項目名と設定する値を「=」でつないで記述します。

UPDATE文はINSERT文のように項目名を省略することはできません。
UPDATE文で更新先のデータが存在しない場合でもSQLの実行結果はエラーにならず、正常終了します。
(処理件数が0件になります。)

DELETE構文(Delete【削除】)の使い方

最後にDelete【削除】にあたるDELETE文です。

SQL文のDELETEはデータベースの表(Table)から指定したデータを削除する時に利用します。

DELETE文の基本構文は以下の通りです。

DELETE FROM テーブル名
DELETE文で削除先のデータが存在しない場合でもSQLの実行結果はエラーにならず、正常終了します。
(処理件数が0件になります。)

WHERE句

SELECT,UPDATE,DELETEについては、通常はそれぞれの構文の後ろに「WHERE句」を付けてSELECT,UPDATE,DELETEするデータを指定します。
(WHERE句で指定しない場合はテーブル内のデータ全件が処理対象になります。)

WHERE句は

WHERE 条件1=値1 ・・・

の形式で指定し

  • 「=」
    右辺と左辺の値が同じ
  • 「!=」
    右辺と左辺の値が異なる
  • 「>」
    右辺が左辺より大きい
  • 「>=」
    右辺が左辺以上
  • 「<」
    右辺が左辺より小さい
  • 「<=」
    右辺が左辺未満

という具合に比較します。

またそれぞれの比較条件は「AND(かつ)」もしくは「OR(もしくは)」でつないで指定することができます。

ORDER BY句

SELECTついては、通常はそれぞれの構文の後ろに「ORDER BY句」を付けて(WHERE句があればその後ろ)SELECTするデータの取得順を指定します。

ORDER BY句は

ORDER BY ソートする項目1,ソートする項目2 ・・・

の形式で指定し、それぞれの項目の後ろに「DESC(降順・大きいもの順)]、「ASC(昇順・小さいもの順)」を指定して取得します。
(「ASC(昇順・小さいもの順)」は省略が可能です。)

まとめ

アプリケーションでSQLでデータを操作する基本の構文「INSERT,SELECT,UPDATE,DELETE」について基本を確認しました。

くわえて「WHERE句」と「ORDER BY句」についても簡単な解説を行いました。

これらは基本中の基本なので、必ずマスターすることが重要です。

以上、SQLの基本-INSERT,UPDATE,SELECT,DELETE-でした。

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