IT業界でのシステム開発見積りの謎

公開日: : 最終更新日:2014/04/30 開発日誌 , ,

IT業界で仕事をしていると必ず「システム開発の見積り」を
行う事になります。
その中で「システム開発の見積り」作業に関する謎を
ちょっと書いてみようかと。
(あくまでも私見で、すべてがあてはまるわけではありません。)

見積り依頼をしている方が強い?

見積りは「これでどれくらいの金額がかかる」という
もので、見積りをお願いする側、される側に上下はないはず
なのだが、IT業界のシステム開発の見積りでは、
経験上、発注側が強いように思われる。
きちんと見積りをして出した金額に「高い、予算が1000万円なので
1000万円以上の見積りは受け取らない」なんてこともざら。
なら最初から「1000万円以内の見積り頂戴」と言って
くれれば良いのに。

本見積りが概算見積りを超えるとNG

よくあるのが年度末に「来期の予算確保のために
システム開発の見積りが欲しい。詳細は未定部分が多いので
『概算見積り』でOK。作業を本当に発注する時は再度
見積りをお願いする。」なんてことを依頼されます。

で、『概算見積りを1000万円』で出して、いざ
実際に打合せを重ね、詳細にシステム開発を行う
『本見積り』を『1200万円』提出すると
「予算が1000万円しかないので、それ以内でないと
発注できない。」と言われる。
「ちゃんと仕様を確定して再度見積りすると○○が増えているので
増額になるのは仕方ない」と言っても「じゃ発注しない。1000万円で
やってくれるとこ探して、そこに発注する。」となる。
仕事を欲しい受注側は「1000万円の見積り」にして受注。
無事に『炎上プロジェクト』の完成。

見積りの条件が変わっても再見積りにはならない

見積りに「見積りをした条件」を書いて「変わったら再見積りね~」と
書いてあっても、その後『再見積り』が行われることはほぼ無い。
「条件かわりましたよ~」と言っても、なんだかんだ理由をつけて
そのまま・・・。
ここでも無事に「炎上プロジェクト」完成。

発注側の言う金額に無理やり合わせる

見積りをした結果が発注側と受注側で異なるのが当たり前。
で、ここで発生するのが「なんとかして発注側の金額に合わせよう攻撃」。
その手順は大体以下の通り

  1. 仕様不明確等で乗せていたリスク工数を削る
  2. 削れると思われる機能を削る
  3. 成果物(特にドキュメント関係)を作らないことにして開発工数を削る
  4. できもしない『部品共通化』を持ち出して開発工数を削る

結果

こうやって、今日もどこかで「炎上プロジェクト」が
増殖されて行くのである・・・合掌。

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    Comment

    1. 祐介 より:


      はじめまして。祐介と申します。
      最近見積もりをすることがかなり増え、同じような悩みを抱えております。

      もし何かヒントになるようなことをご存じでしたら教えて頂きたいのですが、上にあるような課題が発生しないようにする具体的なコツや対応策はご存知でしょうか?

      私は良い案が思い付かず、単純に単価を下げて粗利を削ろう(元々ほとんど無いですが)と考えていました。

      なんとかIT業界における見積もりのおかしな部分を変えていきたいものです。。

      • lightgauge より:


        コメントありがとうございます。
        >具体的なコツや対応策はご存知でしょうか?
        残念ながらないです(笑)。
        当然ながら工数が増えないように全力を持って取り組むべきですが、
        2000万円かかるものは、どうあがいてもかかります(笑)。
        しかしながら現実は「無理です」と言っても「やれ」と言われるので、
        前提として「赤字になるよ」と各関係者に宣言して納得してから
        進めるしかないです。残念ですが・・・。

    Message

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